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看護師のリフレッシュ術

看護師は人手不足が深刻

人手不足の影響

人手不足の職場は看護師一人ひとりの業務負荷が大きく、それを理由に離職してしまうケースも少なくありません。なぜ、看護業界は人手不足に陥っているのでしょうか。

人手不足の影響

就労数は増えている一方で

日本看護協会の調査によると、看護師の就労数は年々増えています。しかし、多くの現場は人手不足に悩まされています。これは、人材の需要が急激に伸びていることと、離職率の高さが原因と考えられます。人手不足に陥ることで一人あたりの業務負荷が大きくなり、離職を招きます。ベテランが抜けると、その穴を経験不足の看護師が埋めることになり、看護の質が低下してしまうのです。

需要に供給が追い付いていない

まず、需要に対して人材の供給が追い付いていないという問題があります。日本看護協会が全国の病院を対象に行った「病院看護実態調査(2018年)」によると、今後の看護師の数について「今年度と同程度」と回答したのが53.7%、「今年度よりも増やす」と回答したのが34.5%、「今年度より減らす」と回答したのが3.2%でした。多くの現場では現状維持もしくは今よりも増やしたいと考えているようです。また、厚生労働省の調査によると、2025年までに必要とされる看護師の数は約200万人とされています。現状、看護師の数は170万人に満たないほどにとどまっているため、早急に人材を補充する必要があります。

離職率の高さ

離職率が高いことも大きな問題となっています。調査によると、正職員として働く看護師の離職率は10.9%、新人に限ると7.5%となっています。他の職種と比較してそこまで高い数字ではないものの、需要が急激に伸びており多くの人材を必要としている現状を鑑みると、決していい数字とはいえません。退職理由として最も多いのは「人手不足で仕事がつらい」といったものです。その他だと、「給与に対する不満」「休みが取れない」など、職場に対する不満が多く挙げられます。女性が多いので「育児・出産」という理由もある程度の割合を占めますが、過酷な労働環境や夜勤の負担なども退職理由に大きく影響しています。見方を変えれば、「職場への不満が強いからこそ、結婚・出産を理由に退職する人が多い」とも考えられます。

人手不足が続くと

看護業界の人手不足が続くと、看護の質が低下するおそれがあります。病床あたりの看護師数が多いほど患者の安全性が高くなるというデータがあります。看護師数が少なくなると患者に目が行き届かなくなり、医療ミスが発生する確率が上がるのです。業務負荷が増えることに加え、医療ミスに対するプレッシャーからますますストレスが大きくなってしまい、それが退職につながるという負のスパイラルが生まれてしまいます。

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