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看護師のリフレッシュ術

感情労働である看護師の業務は精神的な負担が大きい

看護師は感情労働

看護師がストレスを溜めやすい理由として、看護師の仕事は「感情労働」である点が挙げられます。感情労働とは何か、そして感情労働が心身に及ぼす影響はどのようなものかを見ていきましょう。

看護師は感情労働

感情労働とは

感情労働とは、労働者に我慢や忍耐などの感情的な抑制が求められる仕事を指します。知識を活かす頭脳労働や体力が肝心な肉体労働とは違い、業務を進めていく上で高度な感情のコントロールが求められます。感情そのものが業務に直結する感情労働は、場面に応じてどの感情が最も適しているのかを把握し、それに沿った振る舞いを要求されます。理不尽な出来事や非常識な言動を浴びせられてもマイナスの感情を表に出さず、常に冷静でいなければなりません。感情を抑制することで労働の対価である賃金が発生するというのが、感情労働の最も大きな特徴です。そのため、本来の自分の感情と業務上で要求される表現にズレが生じることで大きなストレスを感じるようになります。

看護師が感情労働である理由

看護師は専門的な知識や技術を必要としますが、それと同時に感情のコントロールが求められます。病気の治療や身体的補助といった直接的なコミュニケーションが発生するため、サービス精神が必要なのです。それと同時に、判断ミスが大きな事故につながるというプレッシャーがあります。相手の感情に寄り添いながらも冷静に状況を見極めて、正しい知識を持って判断を下さなければなりません。

感情労働による弊害

高齢化などの影響により、看護師の需要は急激に伸びています。感情労働の増加は高品質なサービスを受けられる社会になるというメリットがある一方で、感情労働によって引き起こされる問題が増加します。例えば、バーンアウト(燃え尽き症候群)は感情労働をする人が陥りやすい症状の代表的なものです。熱心に取り組み過ぎるがゆえに、バーンアウトを引き起こしてしまうのです。相手の感情を優先的に考えて行動するため、自分の感情の優先順位は自ずと低くなります。相手の主張がネガティブなものであればあるほど、労働者の精神も削られていきます。特に、病気やケガを抱える患者の対応をする看護師は、相手のネガティブな感情による影響を受けやすいでしょう。こういったストレスが溜まり続けることで働く意欲が低下し、仕事にやりがいを感じられなくなってしまいます。
また、うつ病などの精神疾患になる可能性もあります。自分の意思とは裏腹にその場に応じた表情や態度を取り繕うことが多いため、それを日常的に行うことで精神にダメージが蓄積されていきます。事実、うつ病などを理由に退職する看護師は少なくありません。

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