職場の人間関係
看護師はストレスが溜まりやすい仕事といわれますが、その中でもストレスが溜まる理由として挙げられることが多いのが「職場の人間関係」です。看護師は特に、人間関係の悪さが業務に多大な影響を与えます。
職場環境が荒れている
院内の設備が清潔に保たれていても、人間関係が悪いとどことなく荒れた雰囲気が漂います。廊下に置かれた物品が少し散らかっている、ナースステーションが雑然としておりペンなどが転がっている、といった職場は人間関係が悪い傾向にあります。これは、精神的に荒れやすい環境であるため、職場環境にもその影響が出ているからです。人間関係が悪いと、業務中に何かを気付いても「誰かがやってくれるだろう」と思うようになり、自分から行動する機会が少なくなります。手が空いたとしても、自分の担当業務以外はやりたくないと思うようになるのです。その結果、業務負荷の大きさに差が出るようになり、忙しい看護師は疲弊していく一方になります。
アイコンタクトが少ない
スタッフ同士のアイコンタクトが少ない職場もストレスを感じやすいです。人間は、コミュニケーションを避けたい時に目をそらすという習性があります。対面で申し送りをする際にも、相手の目を見ようとしないスタッフが多い職場は人間関係が上手くいっていません。人間関係に問題がなければ、しっかりアイコンタクトをしながら、時には笑顔を交えつつ会話ができるでしょう。アイコンタクトは、相手の意思確認やお互いの意思疎通のために必要な行為です。アイコンタクトがないと、細かいニュアンスを伝えることができません。看護師同士が会話をしている際に、お互いにうつむきながら話しているような職場は要注意です。
指示の出し方が乱暴
指示の出し方に配慮がない職場もストレスが溜まります。上司や先輩からの指示だけでなく、同僚同士のコミュニケーションでも同様です。相手への配慮がなければ、当然人間関係は悪くなっていきます。不当な扱いをされれば誰でも不満を持つでしょう。相手へのリスペクトが薄れ、応答もおざなりになり、余計に人間関係が悪い方向へと向かっていきます。その結果、職場全体の雰囲気が悪くなり、業務上で必要なコミュニケーションにも悪影響が及びます。端的な言葉遣いであっても、相手への配慮を含んだ指示を出すことは可能です。特に、指示出しが乱暴な職場では若い看護師が不満を持ちやすく、早期離職につながる可能性が高くなります。